2か月に1回、博多の林眼科に大家さんの送迎で行っているということを昨日のブログに書きましたが、そのとき小学生の頃に通っていた耳鼻科の前を通ります。

懐かしくなり、当時のことを思い出しながら運転していますと、歯医者もこの辺りに通っていたことを思い出しました。

診察に行く回数が少ない耳鼻科はバスで母と一緒に行きましたが、年に何回も行く歯医者には、途中から1人で行くことが増えました。

学校が終わって、篠栗上町からバスに乗り、蔵本まで50分前後かかっていたような気がします。

1度、行きがけのバスの中で寝入ってしまったことがありました。

起きて外を見ると、見覚えのない場所でした。

初めてのことでしたからびっくりして、慌てて次のバス停で降りました。

それからが大変でした。

しばらく歩いても見覚えのある場所がなかったので、「だいぶん乗り過ごしたに違いない。」と思い、30分以上走り回りました。

何人かの大人の方に道を聞き、やっとのことで歯医者にたどり着きました。

後で考えたら、1つ先の通りのバス停で降りていたので、すぐに現地の方に道を聞いていたら、あんなに走り回る必要もなかったのですが、篠栗の田舎から都会の市内に出てきた小学生の私には、あれがベストだったのだろうと思います。

あるおばさんから「50メートル道路を渡ってね。」と言われたのですが、「50メートル道路」という言葉を初めて聞いたので、「50メートル道路て何ですか？」と聞いたことを覚えています。

途中でちょっと心細くなったり、道を教えて下さる大人の方々の優しさや一生懸命さに触れて嬉しくなったりしながら、なかなか体験できないことを体験できたと思います。

そして、ピンチを乗り越えた当時の私は、それまでより少し自信を持ちました。