「勉強に賞味期限有り。習ったときが一番頭に入る。だから，習ってすぐに復習するべし。」

これは教室に貼っている言葉の1つです。

先日，中1の授業中に，このことについて生徒達と話しました。

それは，以前学習した内容の定着が悪く，無条件に「英語は無理」と思っているような発言をした生徒がいたからです。

このようなマイナス思考の発言は，すぐに波紋を広げますので，すぐに食い止めなければなりません。

私は「それは違うよ。」と切り出して，まず宿題はいつしているのか？

習ってわかったことを次に勉強するのはいつなのか？

などと聞いてみました。

学習した内容の定着が悪い生徒達は，宿題を次の授業の直前に慌ててしています。

習ってすぐに，授業プリントで丁寧に確認しながら解けばできる宿題でも，数日手をつけずに確認もせずに急いでこなせば，不正解だらけになってしまいます。

それを自分で見て，自分に悪い暗示をかけてしまっているという悪循環…。

ここから脱出できるように導かなければなりません。

悪しき習慣からの脱出です。

前回習ってわかったことでも，数日放っておくと記憶はかなり曖昧になります。

そして忘れてしまってから宿題に取り組むため，「全くわからない＝英語は難しい」という状態に陥ってしまっているのです。

脳は，使っていない情報は「必要ない」と判断して，すぐには取り出しにくいところに持っていってしまいますので，復習に当たる宿題をすぐにしなければ，せっかく授業を受けて理解できたこともすぐには思い出せなくなってしまうという内容の話をしました。

「宿題はできればその日の内に，遅くとも次の日(の朝)までに。」ということですね。

ただ，大人に比べて自己管理の経験が浅い子ども達が部活などで忙しい日々の中で，毎日のスケジュールを立てて実行することは難しいので，そこだけは保護者の皆様や私達の声かけやアドバイスが必要なのだと思います。

ここ数年，中1の1学期から英語が苦手だったという中学生が増えていることが気になります。

単語をもの凄く覚えられない中学生が増えました。

このことにつきましては，これからの取り組みが必要だと思います。