途中式を書こう!~向上塾の主張

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途中式を書こう!~向上塾の主張

塾通信「向上心」

2017/08/09 途中式を書こう!~向上塾の主張

「数学が苦手」と言っている生徒のほとんどが,計算問題の途中式を書いていない,または中途半端に書いている傾向にあります。

1番多いのが,「計算メモ」と私が呼んでいるもので,ちょろちょろっとメモ程度に書いているのです。

=(イコール)すら書かずに,5×12+10でしたら,5×12の近くに60と書いて,答えの70を答えの欄に書いているという具合です。

そんなに面倒臭がらなくても良いのに…と思いますが,急いで書いた字でそうしています。

途中式を書かずに暗算で全問正解できればかっこいいのですが,暗算だけでやっていけるほど算数や数学の世界は甘くないものです。

途中式を書かない習慣は,十中八九小学生時代から始まっています。

小学生には必ず,「学校の先生も『途中式を書きなさい。』て言いんしゃあやろ?」と聞くようにしていますが,1番多い答えは,「書いても書かなくても良いと言われています。」というものです。

 

真実はわかりませんが,途中式を書けば書くほど計算ミスが減りますので,「書いても書かなくても良いと言われるとなら書きなさい。」と言っています。

しかし,子ども達は今まで書いていなかった途中式を書くことをなかなか受け入れません。

最終的には,途中式を書かずに計算ミスしている問題を探して,途中式を書かせながら解かせてみて,出来たときに「ほら!途中式を書いたら間違えんやろ!!」と言って,勧めます。

それでも頑固な子ども達は目が届かないところでは途中式を書かずに解いて,また計算ミスをしています。

 

しかしこの計算ミスという言葉からしていけませんね。

「ミス」という言葉をつけると,何か軽い印象になります。

だからこれからは「計算間違い」と言いましょう。

子ども達には軽率な間違えを重く受け止めて欲しいものです。

入試では,1問の計算ミスが命取りになるわけですから,「ミス」ぐらいで軽く扱っていてはいけませんよね。

やはり「計算間違い」と言いましょう。

 

さて,途中式を書きたくない子ども達と書かせたい私の戦いは続きます。

「途中式を書いても速く解けるのがかっこいい。」と私は思います。

この頃言っていることは,「どうせ頭で計算して時間を使うなら,その時間に同時に途中式を書いたら良かろう?」ということです。

「今まで書いていなかった途中式を書く。」=「今までより計算に時間がかかってしまう。」と考えがちなのですが,頭で考えている間は前に進めないわけですから,考えながら書く,書きながら考えるというふうにすれば,速いわけです。

しかも間違えが減ります。

書いて目で確認することで,正解が増えます。

 

まだまだこの戦いは続きますが,これだけは譲れませんので,「また言いよう。」と思われても良いですから,あきらめずに奨励し続けます。

 

ご家庭でもどうぞよろしくお願い致します!!

 

 

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