向上塾の教室の壁には，たくさんの紙を貼っています。

特に玄関から入ってすぐ左側にある1番教室には，1番たくさん貼っています。

その紙には，私が子ども達に伝えたいことをパソコンで打ち込んでいます。

20年近く前から始めて，伝えたい言葉を見つけたらパソコンからプリントアウトして貼ってきましたので，いつの間にかだいぶん増えました。

「向き不向きよりも前向きに」といった標語調のものもあれば，「物を大切にできる人は，人も大切にできる。人を大切にできる人は，人に大切にされる。」といった格言調のものもあります。

テレビやラジオで見聞きした言葉や，本や雑誌の中から見つけたものもありますが，半分以上は私が日々生徒達を見ていて思ったことや感じたことです。

本当は私の口で直接伝えられたら良いのですが，子ども達は好奇心旺盛ですし，話を聞き続ける力は生徒1人1人で違いますし，また時期によっても吸収力が違いますので，話すよりも自分で見て読めるようにしておいた方が効率が良いと思って貼っています。

もちろん，全く読んでいない生徒もいるかも知れません。

ひょっとしたらですね。

しかし，卒塾生と話していましたら，結構文を覚えていてくれることに気付くことが多いものです。

受けを狙って，暗記した言葉を，自分の言葉であるかのように友達に言っている生徒もいました。

いくつかの言葉を目に焼き付けて，一生の財産にしている生徒もいますし，久しぶりに訪ねてきたときに，読み直している生徒もいます。

先日は久しぶりに訪ねてきた卒塾生が，スマートフォンで写真を撮っていました。

「懐かしいので，友達にも送ってあげようと思います。」というようなことを話していました。

私もときどき読み返します。

そうすると，その文を貼った頃のことを思い出します。

その他，以前のことを思い出して懐かしんだり反省したりとプラスになることが多いものです。

これからも貼り紙を増やしていきます。